出演者インタビュー 続いてのご登場は
大野聡実役・斉藤千夏さん
稽古では、良い意味で周囲の予想を裏切ることができる、仕掛ける(?)女優さんです。

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─ 役者になったきっかけは? これまでどんな作品に出演されましたか?
もともと映画が好きで、配給会社に勤めていたんです。
でも、やっぱり演じる方がやりたくて、役者になってしまいました。
いまは舞台での活動が中心で、最近はコントにも挑戦したんですよ!
どんな経験も演技の糧になるので、つねにチャレンジャーでいようと心掛けています。

─ リーディングをやってみていかがでしょう?
難しいです。
リーディングなので、ある程度、動きには制約があるのに、私は、つい動いちゃうんですよね。
声だけでお客さんに伝えられるのか?という不安もあります。
普通の芝居なら、動きで表現できるところを、セリフに託さなければならない。
かといって、大仰にセリフを言うのも違いますしね。
客席も、私は舞台で動いている方が意識しないのです。
会場下見の時に、本番同様に舞台で腰掛けて、手にしている本の向こう側、
客席をイメージしたら、うわぁ、逃げられないーって、緊張しました。
でも、そういうプレッシャーも、芝居の完成度を上げるパワーになっているので、
負けずに前向きに取り組んでいます!

─ 家族にまつわるエピソードを聞かせてください。
5歳上の姉がいて、私は昔っから「お姉ちゃん子」です。
姉が中学生、私が小学校低学年の頃は、友達と遊びに行こうとしている姉を、
恨めしそうに私が見ていて、姉の友達が「千夏ちゃん見てるよ」って。
姉も「千夏、おいで」って一緒に遊んでくれました。
自分も友達と遊ぶようになってからは、お姉ちゃん離れできたんですけど、
10年前に姉が結婚したときは、お姉ちゃんとられたー!って、やっぱりショックで。
今、その甥っ子が、私にとっては年の離れた弟って感じで、私がお姉ちゃんに
遊んでもらった分、溺愛しています!

─ 最後にひとことお願いします。
リーディングは役者の声を通して、お客さんの頭の中に世界を描いてもらう、いわば、
客席との共同作業なんです。
以前、ある演出家さんに「もっとお客さんを信じろ」って言われたことを思い出しました。
お客さんを信じないと、リーディングは成立しないんですよね。
緊張の中でも、信じる強さ。そこを乗り越えるのが、今回の私のチャレンジでもあります。
終演後、リーディングって面白いなって、お客さんに感じてもらえたら最高ですね!

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